【ゲーム紹介】ヘッドライナー

あいさつ

こんにちは、アイ・スーです。今回はヘッドライナーを紹介します。

概要

ヘッドライナーは、Unbound Creationsが開発した社会派シミュレーションゲームで、2018年10月23日にリリースされました。この作品は、PC(Steam)でプレイ可能です。タイトルが示すように、プレイヤーはニュース編集者として、架空の国「ギャリクシア」におけるニュース報道の舵取りを一任されます。

ギャリクシアでは出世後もしくは出生前から人間に対して遺伝子組み換えが奨励されており、施術を受けることが常識となっており、遺伝子組み換えを行っていない非遺伝子組み換え者は異端扱いとなっており、不経済不健康的であることから非常に厳しい立場に立たされている。このようにギャリクシアでは遺伝子組み換えや移民問題、さらには自由な言論をめぐる議論が日々繰り広げられています。プレイヤーは自身が選んだニュースが個人や社会全体にどのような影響を与えるかを目の当たりにしながら、短くも濃密な物語が展開されます。

操作性

操作方法はシンプルで、マウスとキーボード、またはコントローラーのどちらでも直感的に操作が可能です。ゲームの進行は、配信する記事を採用または却下するシステムが中心です。その後、街を歩いて住民や環境の変化を直接観察することができ、プレイヤーが下した選択がどのような影響を及ぼすかをリアルタイムで感じられます。実際に使うキーはマウスのクリックとWASDだけなので操作で困ることはないと思います。

特徴

ヘッドライナーの最大の特徴は、選択肢がストーリーだけでなく、世界観やキャラクターにも深く影響する点です。例えば、自由な言論を支持する記事を配信すれば市民たちの意識が開放的になりますが、同時に社会の安定が揺らぐこともあります。一方で、保守的な政策を後押しする記事を配信すれば秩序は保たれるものの、市民の間に緊張感や不満が生じる可能性があります。こうした複雑な影響の絡み合いが、プレイヤーに一つ一つの選択の重みを感じさせます。

また、グラフィックはシンプルながらもキャラクターや背景の細部は独特なアートスタイルでデザインされています。音楽は社会問題を扱うテーマに合わせたシリアスな雰囲気を演出し、プレイ中の没入感を強化します。

物語の結末はマルチエンディング形式を採用しており、選択肢次第でプレイヤーごとに異なる物語が展開されます。このため、何度もプレイして異なる結果を探る楽しさがあり、リプレイ性が非常に高いです。ゲーム全体を通して、情報の扱いや選択が人々の生活にどれほど影響を与えるかを深く考えさせられる作品となっています。

プレイ感想(ネタバレ注意)

1プレイは1~2時間と短時間ながら、プレイ後には深く考えさせられる余韻が残る作品でした。このゲームでは、プレイヤーはギャリクシアという架空の国の新聞社に勤めるニュース編集者として、日々届く記事を選択して配信します。しかし、この単純そうに見える作業が、街の景色を変え、人々の意識を揺さぶり、プレイヤー自身の家族や仕事の未来にまで大きな影響を及ぼすのです。私は1周目では会社の方針を全面的に支持する形でプレイしましたが、その結果、家族の望みや仕事の成功を得た代わりに最後に悲惨な終わりを迎えました。(画像のような素敵なファンレターが届きます。)

ギャリクシアの社会設定も、このゲームを特別なものにしていると感じました。遺伝子組み換えが経済的・健康的な理由から常識とされる一方で、それを拒否する非遺伝子組み換え者が非難される社会。こうした背景が記事の選択にさらなる重みを与えます。プレイヤーはヘッドライナーとしての立場を保ちながらも、家族や自身の信念とのバランスをどう取るのか、時には葛藤し、時には迷いながら進むことになります。まるで扱いの難しい社会問題の渦中に放り込まれたような感覚を味わうのは、このゲームの大きな魅力だと思います。

また、マルチエンディング形式の採用も素晴らしいポイントです。プレイヤーの選択が、世論や政策、仕事での立場、家族関係にまで影響を与えるため、どのエンディングが「ハッピーエンド」なのかはプレイヤー次第です。個人的には、すべてが丸く収まるようなエンディングは存在しないのではないかと感じました。どの選択が正しいのか、正解などないという現実を突きつけられる瞬間が何度も訪れながらも、何度もプレイして異なる道を試したくなる中毒性があります。自分の選択が社会や人間関係をどのように変えていくのかなど重厚なテーマを味わいたい方には、ぜひプレイしてほしいと感じる作品でした。

おわりに

ヘッドライナーは短いプレイ時間の中でシンプルながらも深い体験を提供してくれる作品です。Papers, Pleaseのような社会派シミュレーションが好きな方はもちろん、カジュアルなゲームでありながら、重厚なテーマを味わいたい方にも強くおすすめします。ぜひプレイしてみてください。

それでは、また次の記事で…

引用

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Short, thought-provoking adventure where you are a News Editor and decide what stories get published, set in a fictional...

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