【ゲーム紹介】偽夢(False Dreams)

あいさつ

こんにちは、アイ・スーです。今回は偽夢(False Dreams)を紹介します。

概要

偽夢(False Dreams)は、TenkaiGamesが手掛けるホラー・ウォーキングシミュレーターゲームです。プレイヤーは「夢の中に閉じ込められた」という設定のもと、異常な現象(怪異)をカメラで撮影し、現実世界への脱出を目指します。本作は2024年1月16日にリリースされ、価格は235円と非常に手頃です。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語を含む多言語対応がされています。ゲームの主なストーリーは、「現実ではあり得ない現象を探し出す」というシンプルなコンセプトです。

操作性

ゲームのルールは直感的で、プレイヤーはマウスでの視点移動とWASDでの移動を駆使して夢の中を探索します。特定の時間内に怪異を見つけ、カメラで撮影するのが目的です。「ノーマルモード」では毎時間怪異が必ず発生しますが、「ナイトメアモード」ではそれが不定となり、見逃しやすくなるため、初心者はまずノーマルモードからのプレイが推奨されています。操作は一般的なファーストパーソン視点の形式で、プレイ時間は1~3時間程度と手軽に楽しめます。

特徴

偽夢(False Dreams)の魅力は、そのシンプルながら緻密に設計されたゲームシステムと演出にあります。プレイヤーを引き込むグラフィックは、どこか不気味なリアリティを持つ日常風景が舞台です。明るすぎず、暗すぎない微妙なライティングや影の表現が、夢と現実の曖昧さをうまく表現しています。

音楽や効果音もゲームの雰囲気を大きく高める要因です。静寂が支配的な中、怪異が現れる際のさりげない効果音や、不意打ちのように響く音が緊張感を増幅します。怪異を探してカメラで撮影するというシンプルなルールの中に非日常への没入感を強く感じさせる構成があり、無駄を排したデザインは、限られたゲームボリュームの中で最大限の体験を提供します。特に、ランダム性のある怪異の出現やモードごとのルールの違いがリプレイ性を高め、繰り返しプレイすることで新たなの発見がある点も特徴的です。

プレイ感想(ネタバレ注意)

プレイ時間は約2時間ほどでしたが、短い中にも充実感のある体験でした。怪異の種類が多彩で、それぞれに工夫が凝らされており、プレイのたびに新しい怪異がある点は非常に良かったです。価格を考えるとその内容は「お値段以上」と感じられるものでした。

一方で、簡単な怪異と難しい怪異の難易度の差が激しいのが特徴的でした。簡単なものは10秒ほどで発見できるのに対し、難しいものは5分以上探しても見つからない場合があり、これが探索の緊張感をさらに高めていました。とはいえ全体的な難易度調整も非常にバランスが取れていると感じました。他のホラーゲームではありがちな「何となく正解してしまった」「取り逃しても進めてしまった」という曖昧さがなく、異変の発見判定が明確だったのが印象的です。また、行き詰まった場合には「救済措置」が用意されており、それに対する適切なペナルティも設定されているため、プレイが途切れることなく進められるのが良かったです。ちなみに画像の中に怪異がありますが皆さんはわかりますか?

なお、暗い部屋を探索する設定上、多少の脅かし要素はあるものの、可愛らしさや親しみを感じる部分はほとんどなく、あくまでホラーの雰囲気を重視したデザインが貫かれています。そのため、この点で、ホラーゲーム初心者には超入門編として最適な作品だと思いました。ホラーの本質を体験してみたい方には特に向いている作品でした。

おわりに

偽夢(False Dreams)は、ホラーゲーム初心者に特におすすめできる一作です。短時間で完結する内容ながら、怪異探索の緊張感と多彩な演出により、充実した体験を得られます。難易度は適切に調整されており、簡単なものから難しいものまで幅広い挑戦が用意されています。行き詰まった際の救済措置やペナルティがバランスよく組み込まれている点も、初心者への配慮が感じられます。

また、曖昧さのない明確な異変判定や、異変の取り逃しを防ぐ工夫も、本作の大きな魅力の一つです。その結果、探索を通じて「解けた」という達成感をしっかりと味わうことができます。

ホラーゲームの入門として楽しむもよし、隠された怪異を極めて探すやり込み要素を楽しむもよし。どんなプレイヤーにも何かしらの発見や驚きを提供してくれるゲームです。ホラーに興味を持ち始めた方や、ちょっとしたスリルを求めている方にぜひ体験してもらいたいタイトルだと言えるでしょう。

引用

False Dream on Steam
You find yourself trapped in a dream. If you capture anomalies in the dream with a camera, you might be able to escape.
テンカイゲームズ | TenkaiGames

別記事

【ゲーム紹介】Beyond Blue
Beyond Blueは、海洋保護と科学調査をテーマにしたシングルプレイのアドベンチャーゲームで、広大な海洋環境を舞台に、プレイヤーが海洋生態系の探究を進めていく作品です。開発したE-Line Mediaは、科学教育や社会問題の啓発をゲームで伝えるスタジオとして知られています。
【ゲーム紹介】INSIDE
INSIDEは、デンマークのゲームスタジオPlaydeadによって開発された2Dアクションアドベンチャーゲームで2016年にリリースされました。対応プラットフォームはPC、PlayStation、Xbox、Nintendo Switchなど。プレイヤーは名前のない少年を操作し、暗く不気味な世界で謎を解き明かしながら進んでいきます。プレイヤーが体験するのは静かながらも不安に満ちた物語。何が真実で、何が危険なのかが曖昧で、どこか心をざわつかせるストーリーが展開されます。

コメント