あいさつ
こんにちは、アイ・スーです。今回はINSIDEを紹介します。
概要

INSIDEは、デンマークのゲームスタジオPlaydeadによって開発された2Dアクションアドベンチャーゲームで2016年にリリースされました。対応プラットフォームはPC、PlayStation、Xbox、Nintendo Switchなど。プレイヤーは名前のない少年を操作し、暗く不気味な世界で謎を解き明かしながら進んでいきます。プレイヤーが体験するのは静かながらも不安に満ちた物語。何が真実で、何が危険なのかが曖昧で、どこか心をざわつかせるストーリーが展開されます。
操作性
INSIDEの操作はシンプルで直感的。キャラクターの移動は方向キーで行い、ジャンプやアクションの動作もシンプルなボタン操作で行えます。しかし、簡単な操作だからこそ、ゲーム内での緊張感が際立つ設計になっています。さまざまな場面で現れる障害物やパズル要素も、頭を使ってタイミングや動きを工夫しなければなりません。中盤以降は繊細なタイミングが求められる場面も多く、プレイヤーを程よく緊張させる仕組みが秀逸です。
特徴

INSIDEは、そのグラフィックと音楽で他の作品と一線を画します。グラフィックはモノクロに近い色調で、影と光のコントラストが際立っており、独特の恐怖感を醸し出しています。シンプルなキャラクターや背景ながらも、奥行きが感じられるビジュアルが印象的です。音楽や効果音は控えめですが、緊迫した場面では効果的にプレイヤーの感情を揺さぶります。また、プレイヤーが操作する少年は無力でありながらも、未知の領域へと果敢に進む様子が描かれており、彼の運命に共感を抱かせます。独自のパズル要素と、不気味で謎めいたシナリオがこのゲームの大きな魅力です。
プレイ感想
プレイ時間3〜4時間ほどの作品でしたがその短さを感じさせないほど濃密な視覚や感情に訴えかける演出が詰まっています。まず、ゲーム全体を包む暗く静かな雰囲気は、光の当たり方や背景に広がる異様な世界と相まって、歩いているだけで独特の恐怖と不安をある点は普通のホラーゲームとは違う「静かな怖さ」が感じられ、何も起こらないシーンでも自然と緊張感が高まり、ドキドキしながら進めていきました。

ストーリーは明確な説明が少なく、プレイヤー自身の解釈に委ねられる部分が多いため、一つひとつの場面で発見する要素から多くのことを想像させられます。例えば、プレイ中に出てくる研究施設や工場などの建物、敵として出てくる犬や人、環境は何を意味しているのか……など、謎めいた要素が散りばめられているので、自分なりの解釈をとれるのが非常に面白かったです。
難易度については、全体的にそれほど高くなく、初心者でも気軽に挑戦できるレベルです。しかし、水中のギミックには少し時間がかかる場面もあり、息を止めてしまうような緊張感が漂います。水中を泳ぎながら解決するパズルは、独特のスリルと達成感をもたらし、シンプルながらもよく練られた構造が光っていました。さらに、演出面も非常にこだわりが感じられ、シンプルなビジュアルながらも奥行きのある美しさと不気味さが共存しています。軽度のグロテスクな表現も含まれており、その表現がこの世界の異様さを強調する役割を果たしているので、苦手な方には注意が必要かもしれませんが、むしろそのリアルさが、このゲームの世界観を強烈に印象づけてくれました。

世界観、操作性、パズルの難易度、どれもバランスがよく、「気になる先の展開があるからもう少しだけ」と思わせる魅力にあふれていて、プレイ中は時間を忘れてしまいました。この作品はただのパズルゲームやアクションゲームとして深い余韻を残してくれました。
おわりに
INSIDEは、ゲームでありながらアート作品のような深みと余韻を持つ独特の体験を提供してくれます。暗い雰囲気と謎めいたストーリーが交わる世界で、自分なりの解釈を楽しみながら進める時間は、他のゲームでは味わえない独特の没入感を感じさせてくれました。操作自体はシンプルですが、光や影を巧みに使ったビジュアルと、静かな恐怖が漂う演出が生み出す緊張感が絶妙です。
プレイ時間も3〜4時間とコンパクトで、忙しい方でも手軽に挑戦できる長さ。パズルの難易度も適度で、普段あまりゲームをしない方でもスムーズに進めると思います。ただし、グロテスクな表現が一部含まれるため、そういった描写が苦手な方は注意が必要かもしれません。
本作は、静かに心を揺さぶられるようなゲームが好きな方や、ストーリーの奥深さを感じられる作品を求めている方に特におすすめです。『INSIDE』の世界で、あなただけの解釈を見つけてみてはいかがでしょうか。
また、別の記事で…
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