【ゲーム紹介】Unpacking - アイ・スーのゲーム記録

挨拶
ゲーム情報
概要
操作性
特徴
プレイ感想
おわりに
引用

挨拶

こんにちは、アイ・スーです。今回はUnpackingを紹介します。

ゲーム情報

発売日: 2021年11月2日
開発元: Witch Beam
価格: 2,050円
※2024年10月1日現在

概要

Unpackingは、ピクセルアートで描かれた引っ越し体験をテーマにしたパズルゲームです。プレイヤーは、新しい住まいに引っ越してきた主人公の荷物を部屋ごとに整理していくという、シンプルながらも奥深いゲームプレイが特徴です。ストーリーは一切の言葉を介さず、アイテムの配置や環境によってプレイヤーに間接的に語られます。プレイを進めると、登場人物の人生や感情が荷物の中から徐々に見えてくる構造がユニークです。

操作性

操作は直感的で、マウスやコントローラーを使ってアイテムをドラッグ＆ドロップするだけで簡単に楽しめます。指定された場所に物を置いたり、自分の好みに合わせて自由に配置することも可能です。インターフェースは非常にシンプルで、すぐにゲームに没入できる作りになっています。初心者でも操作に悩むことなく進められる点が、幅広い層から支持されています。

特徴

Unpackingの最大の特徴は、物を整理する過程を通して、キャラクターの成長や物語が自然に描かれることです。引っ越し先の部屋が、生活の変遷や人間関係の変化を映し出しており、プレイヤーはその背後にあるストーリーを自分で解釈しながら進めていきます。音楽や環境音も落ち着いた雰囲気を醸し出し、引っ越しという日常的な行為を癒しのひとときに変えています。さらに、アイテムの細かなディテールや、部屋のテーマごとに異なるレイアウトが楽しめることも魅力の一つです。

プレイ感想

Unpackingは、一人の人生を追体験できるという点で非常に特別なゲームです。荷物を通じて、主人公が一人暮らしからパートナーとの共同生活へ、さらに家族としての生活へと移り変わっていく様子を、物静かに見守る感覚がありました。特に引っ越しのたびに枕や傘が一つから二つに増えるといった変化を目にすると、物だけでなく人生そのものが進んでいることを強く感じられます。

また、一人暮らしの時のステージは、今の自分と重なる部分が多く、非常に感情移入しやすかったです。引っ越し先でどこに何を置くかを悩む感覚や部屋が自分の生活空間として整っていく過程が、リアルな体験として共感できました。一方で女性もののアイテムが出てきたときは少し気まずさを感じましたけどね。

Unpackingの魅力は、言葉を使わずに物語を語るという点です。人間自体は全く登場しませんが、荷物の内容や配置の変化によって、プレイヤーは一人の女の子が成長し、人生の様々な局面を経験していくことを自然と理解できます。特に、長年愛用されている小物が引っ越しのたびに登場するのを見て、主人公の大切なものや、変わらない価値観が伝わってくるのは感動的でした。

時代の流れを反映して、パソコンやゲーム機の種類が変わっていくなど、アイテムの変化にも細かいこだわりが見られ、考察しながら楽しめる要素が多いのも良いポイントです。さらに、特定のアイテムをセットで配置したりすると、実績が解除されるなど遊び心も加わっており、ただのパズルゲームでは終わらない深みがあります。

最初からエンディングまでプレイしても5～6時間程度で、短時間でもしっかりと感情移入できる手軽さがありつつ、豊かな体験を提供してくれる点も非常に満足度が高いゲームでした。