あいさつ
こんにちは、アイ・スーです。今回は神経衰弱にローグライクとダンジョンクロールを掛け合わせたカードバトルゲーム『勇者の神経衰弱』を紹介します。
勇者の神経衰弱 概要

『勇者の神経衰弱』は、神経衰弱の記憶要素にローグライクとダンジョンクロールを掛け合わせたカードバトルです。開発はLittle Horror Studios、販売はRogue Duck Interactiveです。リリースは2025年1月20日で対応はPC(Windows/Mac/Linux)となります。伏せられたカードをめくってペアを作り、敵に攻撃しつつ罠を避け、遺物や消耗品を購入して強化していきます。短時間でも頭を使う遊び心地が魅力です。
詳細

本作は、神経衰弱で盤面のカードをめくり、対応するカードをペアにして敵へダメージを与えるローグライク型ダンジョンクロールです。ミスで罠をめくるとダメージを受け、ターンを消費して不利になるため、記憶とリスク管理が重要です。敵には行動カウンターがあり、ターン経過でゼロに近づくほど攻撃が迫ります。戦闘後はショップで遺物や消耗品を購入してビルドを強化していきます。フロアを進むごとに強敵やボスが待ち受け、最深部を目指します。
操作
操作はマウスのみで完結します。盤面の伏せカードをクリックして2枚選び、勇者と対応武器のペアを当てると攻撃が発生します。各戦闘の後は商人の店で遺物(条件で発動する常時効果)や消耗品をクリック購入し、ビルドを整えて次の部屋へ進みます。複雑なキー入力は不要です。
プレイ感想
良かった点
一プレイ、30分ぐらいで区切れるテンポの良さが魅力で、スキマ時間に遊びやすいです。神経衰弱の要領で盤面を記憶していくので、記憶力はよくなるかもと感じました。ローグライク×神経衰弱の発想は独自性があり、試みとしては面白い。

めくるたびに小さなリスクとリターンが揺れ動き、うまく当て続けられた時の達成感は確かです。ゲームとしては簡単な方なので、難度で詰まるストレスが少ないのも良さだと思います。
気になった点
ゲームのシステムとして、3セットずつ補充されるシステムとそろえると自分のターンが継続するシステムがあるせいで神経衰弱の要素とデッキを増やして強化していくローグライクの要素があまりかみ合っていないと感じました。
色々なビルドを試してみたいが増えれば増えるほど覚えられなくなるのでカードを増やしたくないというジレンマが生まれてしまい、結果としてデッキを増やす利点があまりないのが残念です。構築で膨らませる喜びよりも覚える負担が前面に出てしまい、強化の方向性を工夫する楽しさがやや薄く感じられました
総評
ちょっとしたミニゲーム感覚でやりたい方にはいいのかもしれませんが、やりこみたい方やデッキ構成が好きな方は合わないかもしれません。短時間でさっと遊べて発想はユニークですが、ビルド多様性や長期的な成長を求めるプレイヤーには物足りなさが残ります。軽い頭の体操としては快適で、集中して当て続ける爽快感を味わいたい人に向いています。
おわりに
短時間でサクッと遊べる“記憶×ローグライク”として、思い出しながら当て続ける気持ちよさはしっかり味わえます。コーヒーブレイクや就寝前の一本にちょうどよく、脳のウォーミングアップ的な楽しさがあります。一方で、カードを増やすほど記憶負担が増してビルドの妙味が薄れがちな設計は、人によって好みが分かれるところです。
総合的には、神経衰弱やライトなローグライクが好きで「30分ぐらい」で一区切りしたい方、記憶力を使うパズル的バトルを気軽に試したい方にはおすすめします。
ストアページ

コメント