あいさつ
こんにちは、アイ・スーです。今回は独特の雰囲気が味わえるオープンロードの生活がテーマのシミュレーションRPG『Keep Driving』を紹介します。
Keep Driving 概要

『Keep Driving』は、YCJY Gamesが手がけるオープンロードの生活を描くシミュレーションRPGです。PC(Windows/Steam)向けに2025年2月6日に配信され、日本語対応。舞台は2000年代初頭、国の反対側の音楽フェスを目指して走るロードトリップでヒッチハイカーを拾い、アルバイトで旅費を稼ぎ、車の整備・改造をしながら気ままに車を走らせます。世界はプロシージャル生成で、道中の出来事はターン制の判定で切り抜ける設計が特徴です。
詳細
本作の核は、のんびり続くロードトリップをリソース管理と選択で編む設計です。プロシージャル生成の2D世界で気の向くままに車を走らせ、車を改造・修理しつつルートを地図に描いて進みます。道中の難所は独自のターン制“コンバット”で解決し、スキルやグローブボックスの品を組み合わせて判定を有利に運びます。

旅は1〜4時間の周回型でマルチエンディング。ハイウェイから未舗装路まで毎回異なる景色が生まれ、立ち寄りや会話が展開を変えます。スウェーデンのインディーバンドを収めた“ミックスCD”を流しながら、2000年代初頭のアナログな空気を味わえるのが魅力です。
操作
操作は基本的にマウス主体です。アイテムはドラッグ&ドロップで移動し、Shift+クリックで反対側の欄へ素早く送れます。座席は右クリックで倒して積載スペースを拡張できます。ショートカットは、Mで地図、Jで日誌、Lでタスク、Iでトランク、Rで手持ちアイテムの回転、Spaceでクラクションです。現状はキーボード&マウスのみ対応です。
プレイ感想
良かった点
良かった点として、まず雰囲気がとても良いです。当時の年代と世界観がすぐに感じられるうえ、視点は横から見た車がただ走っているだけなのに、行く先々で景色や天気が変わって飽きません。

穏やかな雰囲気と素敵なドット絵がゆったりとしていて、プレイ中に本当にドライブへ出たくなりました。ローグライクっぽい楽しさもあり、毎走行が小さな冒険として成立します。全体として“お気楽に遊べる”空気感と、ゆるいカジュアルなテンポが心地よいなと感じました。
気になった点
一方で気になった点は、最初の方はゲーム性が理解しづらいことです。序盤はアイテムが少なく、スキルやアイテムの使い方を少し誤るとすぐ金欠になったり、また最初からやり直しになったりします。お金の使い方とリソースの勘所がつかめるまでの学習コストは高めに感じました。最初の数周は「失敗して覚える」設計だと割り切れる人向けかもしれません。
総評
総評としては、何度もリトライを重ねてこのゲームを理解すると物凄く面白い作品です。音楽と風景が支える旅情とドット絵、ゆるいけれど確かなローグライク風味が噛み合い、走るたびに新しい物語が生まれます。序盤の敷居はありますが、雰囲気を味わいながら少しずつ上達していくタイプのゲームが好きな方には強くおすすめできます。
おわりに
本作は2000年代初頭の空気とドット絵、心地よいインディー音楽が溶け合う一本です。派手なレースや即効性の爽快感よりも資金や体力をやり繰りしながら寄り道し、物語が少しずつ変わる過程を楽しめます。忙しい日常の合間に“短いドライブ”で気分転換したい方、雰囲気ゲーやロードムービーが好きな方に強くおすすめします。
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