あいさつ
こんにちは、アイ・スーです。今回は写真を現実世界に投影するユニークな仕組みのゲーム『Viewfinder』を紹介します。
Viewfinder 概要
『Viewfinder』は物理パズルを軸にした一人称視点ゲームです。サドオウルスタジオが開発し、サンダーフルパブリッシングから2023年7月18日に発売されました。プレイヤーは写真の世界を現実空間に投影する特殊なカメラを操作し、現実と錯覚の境界を超えて謎を解いていきます。

舞台は研究者たちが作り出したシミュレーション世界で各ハブごとに新たな仕掛けが登場し、写真を使った構造物の配置や遠近法によるトリックを駆使して進行していきます。独創的な発想と美麗なビジュアル、簡潔に体系化された謎解きが魅力的な作品です。
詳細
『Viewfinder』は写真を現実世界に投影する核心的仕組みが印象的です。撮影した写真や見つけた画像を配置すると空間にオブジェクトが生成され、パズルに変化が生まれます。徐々に固定カメラやコピー機能、ポラロイドカメラを導入し、多様なギミックが進行につれて展開されます。
グラフィックは黒白やスケッチ風、青写真風など多彩なスタイルで世界観を彩り、音楽や効果音もそれぞれのエリアに合わせて変化して没入感を高めます。
操作性とシステムは安定しており、フレーム落ちやカクつきなく滑らかに動作し、プレイに集中できます。リワインド機能が任意に使えて失敗しても巻き戻せる安心感のある遊び心地です。短時間でも練密なパズル設計と美麗なビジュアル、リラックスできる音楽の融合が光る作品です。
操作
ゲームはマウス・キーボードおよびコントローラーに対応しており操作は直感的です。キーボードではWASDで移動し、マウスで視点操作とカメラ撮影が可能です。写真の配置はマウスクリックで行い誤配置は巻き戻しで修正できます。コントローラーでは左トリガーで写真を構え、右トリガーで設置するというシンプルな仕組みです。
巻き戻し機能は無制限で、失敗を恐れず試行錯誤ができるのが魅力です。操作設定は完全にリマップ可能で、タイマーの有無やクロスヘアなどのアクセシビリティ項目も調整できます。こうした柔軟性が快適な謎解きを支えていて、パズルに集中できる環境が整っています。
プレイ感想
良かった点
本作をプレイしてまず感じたのは、写真をそのまま現実に変えてしまうという発想の斬新さでした。なかなかユニークなゲームで写真やイラストを使って地形を創造しながら進む感覚は他に類を見ず、視覚的にも非常に魅力的だと感じました。日本ゲーム大賞でゲームデザイナーズ大賞を受賞したのも納得の完成度だとおもいます。


中盤以降は新しいギミックが段階的に登場し、複雑さと楽しさのバランスを巧みに保っています。パズルゲームの終盤にありがちな「面倒くさいだけの難解さ」に陥らず、各ステージにメインギミックを設ける構成がテンポの良さに繋がっています。時間を巻き戻せるリワインド機能も自然に組み込まれており、ストレスなく試行錯誤ができるのは好印象でした。
気になった点
一方で、ボリューム面にやや物足りなさを感じたのも事実です。全体的にみると内容がかなり短いので終わるの早っと思ってしまいました。せっかくのユニークなシステムなので、クリア後にもう一段階頭を悩ませるような高難度のステージが用意されていれば、さらに楽しめたかもしれません。
総評
短時間でも密度の濃い体験ができ、遊び終えた後には「もっとやりたい」と思える作品でした。ほんのり頭を使いながら、心地よい雰囲気に浸れるチル系パズルゲームとしても完成度が高く、多くの人におすすめできる一作でした。
おわりに
『Viewfinder』は独創的な発想と美しいビジュアルが魅力のパズルゲームです。難易度も程よく、遊ぶほどに発見がある構成が秀逸でした。ボリュームは控えめですが、短時間で濃密な体験を味わえます。静かに没入できるゲームを探している方におすすめです。
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