水星汐【ゲーム紹介】

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あいさつ

こんにちは、アイ・スーです。今回はカードを駆使して森を探索し戦うローグライクゲーム『水星汐』を紹介します。

水星汐 概要

Renkaが開発・販売し、2024年5月2日にPC版が発売された本作はカードを駆使して森を探索し戦うローグライクRPGです。カードで仲間を招募し資源を集めアイテムを合成していき、失われた森を舞台に帰路か秘密解明かを巡る物語が展開します。絶妙な難易度調整と戦略性の高いカードシステムが魅力のゲームです。

美麗なイラストと心地よいBGMも見どころです。Steamで実績やクラウドセーブに対応し快適なプレイでローグライク特有のリプレイ性も高く繰り返し遊ぶことができます。

詳細

本作『水星汐』は、カードを重ねて仲間や資源を組み合わせる戦略性が光るローグライクRPGです。舞台となる不思議な森はイラスト調に描かれ、色鉛筆のような穏やかで温かいタッチが印象的です。BGMはチルでアンニュイな雰囲気を醸し出し、心地よいペースでゲームを進められます。

カードの性能や合成レシピが明示されているため、プレイヤーは試行錯誤と戦略をじっくり練ることが可能です。また、パートナーキャラごとに多様なスキルがあり、どのカードを重ねるかで大きく展開が変化します。このルールのシンプルさと自由度の高さが高評価を得ています。

ストーリーは、帰還か、世界の秘密を究明かという二律背反の選択を迫る構成で、プレイするたびに異なる展開が楽しめるマルチエンディング性を感じさせます。このシステムはノベル的な要素とローグライクのリプレイ性が絶妙に融合しており、まるで森を探る謎解きアドベンチャーのような味わいです。グラフィック、音楽、カードシステム、ストーリー性の全てがうまく調和し、世界観に深く没入できる作品となっています。

操作

本作はマップ上でカードを重ねて行動を選ぶ形式です。キャラクターカードを“場”のカードに重ねることで探索や戦闘が発生します。発売後すぐにクリックで重ねる簡易操作が実装されました。探索中の移動や合成時もクリック中心なので複雑さは低く直感的に判別できます。ですが、カードが増えてくるとカード選択がほかのカードに吸われたり、重ねるのが難しくなるのでバックに入れて、整理するとやりやすくなります。

プレイ感想

良かった点

本作をプレイしてまず感じたのは、雰囲気の良さとイラストの魅力でした。繊細な筆致で描かれる世界と、やわらかな色合いの演出が相まって、まるで静かな絵本の中を旅するような感覚を味わえます。カードを机の上に並べていくような独特の操作感も、テーブルゲーム的な雰囲気を生み出し、世界観との相性が非常に良く感じられました。

寄り道を楽しみつつ進めるテンポも穏やかで、7時間ほどで一周できるボリューム感もほどよいです。特に、途中で現れる極端な強さの敵にどう立ち向かうかを試行錯誤する時間は戦略的で非常に楽しめました。

気になった点

気になった点も少なくありません。まず操作面ではほとんどの行動がカードを重ねることで行われるのですが、それぞれに実行までのラグがあり、徐々に煩わしさを感じました。また、チュートリアルは非常にあっさりしていて、ほぼ説明がないままゲームが始まるため、最初は何をすべきかわからず戸惑いました。

カードの誤選択が起きやすく、繊細な操作を求められる場面ではストレスを感じることもありました。UIや操作設計にもう少し配慮があれば、より多くのプレイヤーが快適に楽しめたのではないかと思います。

総評

総じて、本作は独自の操作性と幻想的な世界観が魅力の作品であり、手探りで探索していくことに楽しみを見いだせるプレイヤーには強くおすすめできます。逆に、スムーズな操作性や丁寧なガイドを求める人には少し厳しい面もありますが、昔のゲームのような不自由さに抵抗がない方であれば、十分に世界に没入できるでしょう。ゆったりとした時間の中で、自分なりの旅路を見つけていく、そんな体験を味わいたい人に向いた作品だと感じました。

おわりに

『水星汐』は、独自のカード操作と美しいビジュアルで、静かに心を惹きつけるゲームです。不便さや不親切な部分も含めて“味”と捉えられる人には、深い没入感を与えてくれます。のんびりと探索したい人や、説明の少ないゲームで世界を自分の手で切り開くのが好きな人にこそ遊んでほしい作品です。完成された快適さよりも、不確かさの中にある面白さを楽しめる方に強くおすすめします。

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